次回予告「漆」

さて、今週の三文会は、5月19日()AM7:30(開場)より、モンテベルデで行います。ふるってご参加ください。

今週の発表は「漆」について。新領域創成科学研究科修士課程2年の榎さんにお話いただきます。以下、榎さんより頂いた概要になります。「伝統」「地域」などに関心のある方には特に興味深い会になると思います。

こんにちは。5月19日の発表者を務めます東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程2年の榎です。今週の三文会では、わたしがここ数年関心を抱いている漆(うるし)および漆工芸の世界について、その縄文時代から現代へと続く歴史を中心にお話させていただく予定です。

わたしが漆に惹かれるきっかけを得たのは、大学2年生のとき。当時同じ大学に在籍していた友人のご尊父であり、現在人間国宝として活躍される漆芸家のかたとお知り合いになったことが全ての始まりでした。はじめは重箱?お椀?黒いよね?何でできてるの?という平均以下の知識しかなかったわたしですが、その後しろうとなりに漆について学び、また古今東西の作家や作品とのふれあいを通じて、その類まれなる美しさと尊さを実感するにいたった次第です。

今回は、この4年間に見聞きしてきたことを振り返り、たくさんの人の前で漆についてお話をさせていただく初めての機会となります。約9000年前に遡る漆工品発見の史実的意義、マリー・アントワネットの漆コレクションや現代の漆界が直面する課題等…お伝えしたいことは数えきれないほどありますが、短い時間とわたしの拙い説明力が許す範囲でその魅力と感動を皆様と共有させていただけるよう精一杯努めたいと思います。宜しくお願いいたします。

 

【1分間スピーチ】「漆のイメージ・漆について知っていること」

皆様とお会いできるのを心待ちにしています。

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