本日は、初参加4名を含む、12人の方で、「色」についての話題で、盛り上がりました。
ビラを見て参加しましたという方もいて、ビラ作成者の私、伊藤としては、とてもうれしかったです。
1分間スピーチ
今日のテーマは、「今までで『とってもきれい!!』と感動した色とそれにまつわるエピソード」でした。
- 白鳥さん(経済学部3年):小学校の教科書で読んで影送りをやりたいと思っていた。マラソン大会の後に影送りをやろうと思ったのだが、そのときの雲のない空が印象的だった。
- 佐々木さん(理学系D3):一時期、赤にはまっていた。持つもの全部赤いときがあった。最近、落ち着いてきたのだが、赤い色に心をくすぐられる。心理学的に何かあるのか気になる。
- 太田さん(経済学部3年):フィルモアアドバイザリーという会社でフルタイムで働いている。印象に残っているのはエメラルドグリーン。幼稚園で絵を描くときに、絵の具を混ぜて、すごくいい色合いができたことがあったが、それ以来再現できていない。
- 山中さん(慶応理工学部3年):昨日テストが終わった。ここまでくる途中で逆送してしまったエスカレーターを平らにしたような動く通路の黒い色が印象に残っている。
- 榎戸さん(理学部博士課程):研究の関係で、ロケットの打ち上げを見に行く。そのときに、ロケットにはカメラがついていて、ロケットが宇宙空間に出て行くときの映像が見えるのだが、そこで地球と宇宙の境界線がはっきり見えるのが印象に残っている。
- 秋本さん(法学部4年):ロースクールに進学予定。宮崎に行ったときに、間近で太平洋を見たときに、鮮やかな海の色に感動した。
- 比嘉さん(医学部4年):医学に接するというゼミがあって、生体肝移植を見た。移植する前は白っぽかった肝臓が、血管をつないだ瞬間に赤みがかっていったのが印象に残っている。命というものを感じた。
- 亀井さん(早稲田第一文学部):発達教育心理学をやっている。夢に出てくる色があるのだが、どのようにその色が決まっているのか気になる。
- 笹尾さん(P-Strain):新年会をやりました。身の回りにはオレンジが多いです。この世の終わりのような、紫のような赤のような、夕焼けが印象に残っています。夕暮れ時には、夕焼けが見える場所に行ってしまいます。
- 伊藤(工学系M2):駒場祭あたりの銀杏並木の色。その時期になると、駒場祭委員会をやっていたときにキャンパスを走り回っていたのを思い出す。
- 安藤さん(教育学部4年):きれいな色に飛びついてしまう。万華鏡のようなきれいな光が好き。anteprimaのいい万華鏡が手に入ったので、見てください。
(※万華鏡を見ています)
「色と記憶―赤字テキストは本当に覚えやすいの?―」
今日の発表は教育学部4年の安藤さん。パワーポイントではなくて、紙芝居スタイルでの発表が新鮮でした。
安藤さんの興味
色とりどりの色、数字が好き。
色を使うことが学習場面では有効なのか気になっていた。
特に、テキストの色によって、理解度が向上するかどうか気になった。変わらないなら色を変える必要がないし、変わるとしたらどのようにするのが効果的なのか。
安藤さんの研究
強調することでパフォーマンスが上がるということは研究されている。ただ、色をたくさん使うと逆効果らしい。
そこで、文章構造による色分けをして、対比構造をなす文章では色分けが理解記憶を促進するという仮説を立てて調べていった。
136名の方に実験に協力していただいた。
問題文が難しいもの、簡単なものの2種類、色分けが黒一色のもの、大事なところが赤くなっているもの、文章の対比構造によって赤と青の二色を使っているもののの3種類、の計6種類を用意した。
統計的には、自分が期待したほどの効果は出なかったが、傾向としては色分けしたほうが効果があった。
簡単なものより、難しいものの方が色分けの意味が出てくるようだ。
今後の課題
136名のデータしか扱っていないので、もっとサンプル数を増やしたら変わってくるかもしれない。
赤と青以外の色は面白いかもしれない。
被検者への説明の仕方や、被検者の選び方に気をつける必要あり。
安藤さん「みなさんの協力のおかげで論文を出すことができました。ありがとうございました。」
三文会での議論
- マーカーでハイライトするのはどうなのか。ぱっと見たときに見やすいかどうかも関係しているだろう。
- プログラミングでもテキストの色分けをするものがあるが、それによってパフォーマンスがあがると思う。
- 東大生は、赤字で学ぶということが体に染み付いているので、実験でもいいパフォーマンスが出るのかもしれない。
- 品物を売るときに赤い文字にすると高倍率は上がるのか。注目度の研究にもなるかもしれない。慣れていたところから、何か変化があると注目するのだろう。
三文会文庫
メーリングリスト上で盛り上がっていた三文会文庫について、話し合いました。
メーリングリストでは、モンテベルデに本棚を設けるなど、いろいろな意見が飛び交っていましたが、現在のアイディアとしては、WEB上に本リストを置き、リクエストがあれば三文会で貸し借りを行うというものです。
うまく行く仕組みができたら、どこかに常設の本棚を置くということもあるかもしれません。何か意見がある方は、メーリングリストなどでお願いします。
- 各自、おすすめできる本をオンラインで登録する
- 読みたい本も、登録する
- ○○さんがもっている△△が読みたい、と思ったらリクエストを出す
- ○○さんは、次回参加予定(あるいは次回本郷に来る予定)を回答し、予定の通りに、モンテベルデにもってくる
- リクエストを出した人が不在の場合のみ、お店のどこかに置かせてもらう
- リクエストを出した人は、本の保全のことも考慮し、早急に回収する
- 同様の手続きで持ち主に返却するか、または、別の人がリクエストを出している場合、直接、受け渡すことも可
- 読んだ本は、必ずレビューし、登録する。短くても、私的すぎても、構わない。
何年何月頃、どんな本が登録され、リクエストされたか、記録しておくと、将来見ておもしろいかも。
当面は、借り手がいない本がモンテベルデに長期放置されないように、上記のような手続きの方が無難そうだが、「本当におすすめできる本をモンテベルデに置いておく」というのも、挑戦し甲斐はあると思う。