(06/25)インターネット崩壊論

梅雨の晴れ間、12名の参加でした。
今回は新顔の方も多く、新鮮な朝になりました。

写真を撮り忘れてしまい、非常に残念です。

さて、一分間スピーチのテーマは
「インターネットが使えなくなると何が大変?」
でした。

梅木さん
(リクルートエージェントで就職支援のサイトを運営)

就職の情報をネットで収集することが多くなってきているが、
もしも、インターネットが使えないとなると、全てを
電話、郵便などになると考えると気が遠くなりそうです。

藤沢さん
(法学部)

特に困ることはない
昔の手段に、戻ってがんばればいいのかな?
なくなっても困らない、生き方を決意することが必要ではないか?

亀田さん
(新領域創成科学研究科、柏キャンパスですが、根津在住)

研究に困る、
今回の三文会もTwitterで知ったので、
新しいつながりを作るのに、インターネットが必要!
論文を探すのもネットを使う
出版のコストも下がっているので・・・

白石さん
(農学部)
染川さんの紹介で来ました。
ワークショップやコンサートの情報収集に活用してます。
大学の勉強で調べ物をするがその場合は、
本当に知りたいことは載っていない場合が多いのが困ります。

早瀬さん
(医学部)
久しぶりの参加です。
6年生で研修先を探すのに、インターネットで研修病院の情報をあたっているが、
ネットが使えないと、募集要項を取得したり手続きにとても時間が掛かりそうです。

鈴木さん
(医学部)
同じく、久しぶりの参加です。
自分だけのことを考えると突然使えなくなると、ある意味、一つの縁切りの機会になるのもいいのかなと思いますが、

急になくなると
インターネットを使っての遠隔医療とかができなくなるのが困る。

山岳診療で、インターネットを使って、写メで撮った、心電図を
都市の病院の人とやり取りをすることで役立った場合もある

亀井さん
(早稲田大学)
2回目の参加です。

数理の翼の機関紙の編集長で笹尾さん(今回の発表者)のインターネット崩壊論の記事を
掲載していて直接、生のお話を聞きたかったです。

携帯でもgmailも読めるようになり、メールはすぐ見ることが当たり前になっているのですが、
5年前とかはまだメールを読んでいることが今ほど義務的ではなかったのじゃないかな。
ぐぐるという単語もまだ当たり前ではなかったか。
というだいぶ、生活に浸透していることを伺わせるコメントでした。

笠井さん
(教育学部)
喜多下くんの紹介で参加しました。

実体のないものが苦手でですが、インターネットは、
よりよさを求めてできたものだと思います。

Steve Jobsの言葉で気に入っているものがあります。
「making the world better through technology」
ネットがあることで、時間的距離が縮まったりするのが嬉しいです。

松本さん
(教育学部)

商社に就職することになってます。
PASSPORTという教育団体をやっていて、中学校にボランティアで教えています。
インターネットが使えなくなるといろいろな動画が見れなくなるのが個人的に困ると思ってます。

杉さん
(株式会社フルフリ)
一人で社長一人で社員やってます。
インターネットで化粧品を売っているので、
自分だけなくなると困るが、みんななら、化粧品という市場は変わらないので、
なんとかする方法を考えます。
と力強いコメントです。

野間
(株式会社ロジトーイ)
2000年農学部卒です。
もう10年以上、インターネット上の事業で稼いできているので、インターネットがなくなると食い扶持にこまります。

笹尾さん
(有限会社ピーストレイン)
六本木でIT関連の会社をやっています。
1年半前に新領域科学を出ました。

仕事がインターネット前提なので、もちろん困るが、
こういう会の宣伝や、ワークショップの告知が大変になるかな。
たまに、紙で告知を行う場合に大変なので、やめたくなったりします

さて、ここから、発表の時間です。

今回は、あえて、PCはなしでの発表となります。

木村さんに触発されて、ポイントをまとめてみました。
気がつけば当たり前のように使っているので、インターネットがないと危険な状態になっている。
そこで、「インターネット崩壊論」というテーマでお話します。

では、インターネットとは何か?

インターネットが登場したのが、70年代後半から、研究が進み
80年代から、研究者の情報交換のメールがメインだった。
コミュニケーションで手紙じゃ遅いということで、メールが使われていたようです。

その後、Webが出てきて、ニコニコ動画や、Twitterなども出てきているが、
広がるものもあれば、すぐ消えるものもあります。

インターネットは、急激に立ち上がっていった
ほかのものがゆっくり成長していくのと比較すると極端なため、
今後も大丈夫か、どうなるのかがわからない。

インターネットには4つくらい崩壊の可能性があります。
さて、どれから始めましょうかね・・・

では、3番めから(鈴木君リクエスト)
「スケーラビリティー」

紙飛行機ってありますが
ほどよい大きさなら飛ぶが、ジャンボジェット機サイズにすると、動かない。
蟻を大きくしても、木を登ったりとかはできないだろう。
スケーラビリティーというのは、規模によって、性質が変わる・・・

インターネットについては、設計で想定されていたサイズを超えると
どうなるのか?
回線なども、もともと細かったのを修正してなんとか対応している。

<IPルーティング>
インターネットの基本的な要素
イメージ
バケツリレー

アドレスは、4つの.で区切られる数字
数字の上位の桁を見れば、大まかにどちらの方向かが示される。
各ノードで、それぞれ、受け取ったデータ(バケツ)を
あて先の方向にある次のノードに移す

電話番号は、トップダウン、権限委譲方式
IPルーティングは、近い領域については、自由に拡張とかがしやすい

<DNSとは>
u-tokyo.ac.jp というように、単語が.で区切られたもの
電話番号と同じ方式で管理している
例えばトップではjpを管理している団体がある
例えば、u-tokyo.ac.jp の前に追加可能
現在、全世界にどれくらいあるのかわからないくらいになっているが
まだ、問題は起きていない(それだけスケーラビリティーがある)

今までは、IPルーティング、DNSがうまくできていたので、
問題は起きていないが、改善が試みられている。

<IPアドレス枯渇問題>
現在のIPアドレスは、4億個くらい、
でも、テレビ、冷蔵などをつないでいくと大変だろう

2つ規格が考えられている
・アドレスを大量に増やす、何兆個・・・
・会社の中などは、別の体系にする方式

<「ちょっと考えてみよう」シートより>

1)
アメリカでロシアに攻撃されてもびくともしないネットワークができて
その後、ビジネスでも使える仕組みが作られ、
軍事用と、ビジネス用をつないで、そのときがインターネットの誕生と言えるだろう

2)
家からプロバイダーまでは、一本の回線、
その先は、共有される。
プロバイダー同士で、繋ぎあっている=相互接続サービス
小さいプロバイダーは大きなプロバイダーの設備を間借りしている
ことが多い

3)
ルーティングか、DNSの問題が多い

4)
DNSは困らない。
ルーティングは、動画の流行で、大変なところは大変。
プロバイダーは、
収入=利用者数に比例
支出=通信料

動画とメールは、1000倍くらい量が違う
でも。現実的に、動画の影響で、メールが見られないことが起きる
全世界の通信は、spamといううわさもある。

日本の通信の90%以上が、動画やファイル交換とも言われている

<質問>
台湾の地震の際に海底ケーブルが切れて障害が起きたようだが、
網の目の構造から考えたら大丈夫ではないのか?

・人が設定を変えなくてはいけない場合や、
・正しく設定できていない場合

<質問>
インターネット接続を電話線でつなぐ方式の場合は、
ルーティング管理は電話方式になるのか?

<質問>
仕事をしている先で、ネットを使って、将棋の対戦をできるようにする仕組み
を作っているが、ルータとPCをつないで、それで実施できるようにしているが、

・サーバクライアント方式
・P2Pの説明
skypeは、ハイブリッド型P2P通信がよく使われている

問題かある
・通常家では、ルータがあり、その下はアドレスが変換されている。
電話番号の内戦のイメージ

→ 質問者
現在、一つ一つIPアドレスを確認したり苦労している

<hr />
インターネットで文字化けをしたことがありますか?
→ みんな

・もともと文字ではない情報を開いてしまったとき(動画など)
・日本語の文章の場合
昔は、日本語が使えなかった
そこで、最初に使われるようになるときに、
もともと、何種類かあったのですが、現在も複数残っている

RFC(Request For Comments)という提案をベースに
インターネットの規約が進化している

例)朝食のための通信の方式などについて、自分でRFCを書けば、
世界からコメントもらったり、受け入れられるかが確認できる

今までのルールに迷惑を掛けないよう自主調整が求められる。
粗製濫造的な側面もあるが、使われないものもあれば、
すばやく広がっていく

ユーザとしてはJISなどのようにトップダウンで決まればいい場合もあるが、
解が複数ありすぎて定まらないときに、
今後、信頼性が求められるときに、大丈夫か心配

以前は、性善説に則り見る人が多かったが、最近は、
会社の利益などの影響が出てきそうです。

ウィルスはどこで作られるのか?
わからないが、今は組織的に作成されている
素人は手が出せない
・事故改変の技術なども必要ではないか?

インターネットは怖い?
うその情報が乗っていることがある。
googleのトップとかに出ていても、信用できない場合がある

誰かに悪さをしようとしたらどんなことができてしまうのか?

Vistaからペンタゴンに情報が送られている?!

<hr />
そんな技術ネタをわかるように紙を交えて教えていただいた1時間でした。

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(06/25)インターネット崩壊論 への1件のフィードバック

  1. tss のコメント:

    インターネット崩壊論者の鈴木と申します。有益な議論されていますね。リンク先のコンテンツを参考にして頂ければ幸いです。

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