皆さん、おはようございます。
「学ぶこと多いな」と思った、今回の三文会は、18名の参加でした。
(竹原さんを含みます)
できるだけ密集してやりたかったですが、それでも、食べながらだと
テーブルから人があふれてしまいました。
学生、社会人織り交ぜてとなると、会話の幅が広がり、盛り上がりもひとしおです。
開始前から、こんな感じで、名刺交換したり、盛り上がってました。
簡単に竹原さんの紹介を紹介した後、いつもよりもちょっと緊張した一分間スピーチが始まりました。
慣れている人は、きっかり1分でスピーチをまわしていきます。
テーマは「小さなPlan Do See」。
白鳥君
経済4年(農業経済)
農業系サークル(SOLA)でイベントで使用するクッキーを焼きました。
5回くらい焼いたのをきっちり全部配り終えました。
彼は、国Ⅰは席次は9番で受かって、農水省の内定待ちだそうです。
すごいですね。皆さんで応援しましょう。
西村君
千葉大学
現在、就職活動中です。
・人を動かせる立場
・Life Work Balance を実現できるような職場を選びたい
最近、てんぷらを作ったのですが、
1回目の時には、小麦粉をふるいにかけなかったら、衣がダマになってしまったので、
2回目は、反省を生かして、ちゃんとふるいに掛けたらからっと上がった。
中津井君
野村総研に内定をいただきました。
全然早起きできない人なので、
起きよう起きようとしていたら、ちゃんと起きれた。
朝がすごいきれいだった。
蔵本くん
大学4年目の3年です。
竹原さんいいろいろと訊きたくて参加しました。
東大新聞で2年から3年に掛けて編集長をやり、失敗したこと、うまくいかなかったこと
いろいろと改善につなげたかった。
木村君
野村総研に内定をいただきました。
法学部のサークル(東大法律相談所)をやっています。
内部の人間ではいいづらいことがあるが外部からの一言でがらっと変わることがある。
そういうことが実現できればいいなと思ってます。
本田君
コンピューター科学をやっています。
「ものづくり」がしたいので、この世界に入ってます。
現在、進路を悩んでいます。
この1年でこの後の人生の4-5年が決まってしまうのかと思うと、
きっちりと数ヶ月を考えて、決めたいです。
佐久間君
株式会社ビット珈琲を経営してます。
早稲田大学3年のときに会社を作りました。
自分のやることを自分で決められる職業になりたかった。
そのために、会社を作ってみました。
神谷君
三菱総研に勤務してます。
現在、業務改善、法人税の申告、ペルソナマーケティングをやっています。
ペルソナマーケティングとは、
一つのユーザ像を作って、それに向けた商品開発をするということです。
また、IT企業から請負い、人材育成をやっています。
PDSとしては、残業しないように、心がけているが、今度は、仕事の質が落ちるので改善を試みています。
平田さん
株式会社マジカルポケットを経営してます。
東京理科大出身です。
留学後すぐに、起業しました。
IRのサイト作りをしています。ドコモ・KDDIなどIRサイトです。
IR用のASPを提供しています。
以前は、「組織」を考えてなかったので、
仕事はしたいときはとことんやるのが当たり前でした。
今は、社員のことを考えていかないといけないです。
そのため、社員を早く帰らせる企画を考えて、実践してます。
榎本君
(慶応)
10月から留学予定です。
その前、時間があるので、夏休みに自転車で日本一周をしてみようと
コース・自転車をを検討中。
また、事前に、地方の友達で泊まれそうなところには連絡を取ってます。
小中高将棋をやっていました。
将棋を通しての国際交流などもしています。
野間
2000年農学部卒です。
株式会社ロジトーイを経営しています。
少人数の会社なので、賑わいが足りないです。
そこで、インキュベーション施設にいるというメリットを
生かして、他の会社の人も呼び込んで一緒のテーブルで作業するようにしました。
その結果、今は毎日が楽しいです。
藤澤君
東大法学部4年
今、就職活動をしているが、なかなか結果を出せずにいます。
仕事について考えるきっかけとして参加しました。
自分ひとりでできることと、組織でやるのは全然違うと感じています。
今までは、人を巻き込んでの経験はなく、一人で完結することをやることが多かったです。
先日、講演会を企画をしたことがあるが、人をうまく動かせずに、
計画倒れになってしまったので、今度は、失敗を生かしていきたいです。
梅木さん
リクルートエージェント
就職4年目で、小さな人材会社から、リクルートエージェントに1月に移りました。
現在は、会社の中の情報システムをやってます。
転職したばかりのに、会社をよくするための、システムを作る話が振られました。
その際に、予算の獲得からの仕事だったので調整が大変でした。
前が小さな会社なので、大きな会社だといろいろな人がいるのだと実感してます。
長尾さん
IT関係の仕事をやっています。
オープンソースソフトを広げることの「Plan」から「Do」までをやっています。
「こういうソフトを作って欲しい」というリクエストを潜在ユーザに聞き、
オープンソースのコミュニティーに投げかけるという、
「リクエストプロジェクト」です。
このほかに、
椎名君(多摩大学3年)
塩川君(東大2年)
が参加しました。
ここから、竹原さんのトークタイムとなりました。
<一分間スピーチについて>
自己紹介は一生ついてまわるので、いい機会だね。
企業に入って大事なことは、自分のセンスで仕事をしていくこと。
小さなPDSを年5回くらいまわすのが、毎日を楽しくする、キー。
<会社とは、仕事に取り組む姿勢>
会社というものは自分たちが作り出していくもの。
学生時代は会社というのは、全体大きな方針があって、その中で活動するのだと思っていたが、
自分たちの活動の結果が、会社の活動になるのだということに気付いた。
これしよう、あれしようという話を、仕事に直結していくことも
すぐには直結しないことでも、どんどんしていくのが大事なのかな。
そういうPDSを繰り返していたら、あっという間に28年経った。
けいことまなぶ、ベンチャー支援、中国進出など、30代から、新しいものを生み出せるようになった。
20代が大事だったんだろうなと今、思う。
特に、最初の1-2年目が大事。
そのころの、物事に取り組む集中度が、自分の(頑張りの)角度が決まってくる。
そういうラインが仕上がってくる。
「こういうときにこれくらい努力する」というラインが決まる。
初めは大変でも、これぐらいやって普通だろう、という風になるので、3-4年目以降はだんだん楽になる。
東大の先生に話しても同じ。
20代にどれくらい研究にしても、集中してやれるか、その後の伸びが決まってくる。
当たり前のことをどれくらい継続してできるかも、すごく大事。
仕事を始めると分かってくると思う。そういうのを「腕を磨く喜び」と表現する人もいる
こういう体験が、30前後からプロフェッショナルとして伸びていく
1-2年目は、何でこんなことをやらなくてはいけないんだろうとか考えることがあるだろうが、頭で考えず、まずはやってみる。
やってみると、考えた通りかもしれないし、新しいことに気付くことも多い。
(体験談)
新規のお客様に、DMを送るので、宛名書きを100通毎日やらされた。
パートの人を雇ってやった方が効率いいと怒り心頭に思ったが、
後で、仕事というのは、いろいろな人の協力でできる。その総体が仕事。
ということに気づいてその体験の必要性に気づいた。
自分が価値のあるところをやって、後をパートというのでは、いい仕事ができない。
人間が毎日毎日、宛名書きをするのが、どれくらいしんどいのかを身体で教えてくれたのだ。
100枚書くのも大変だけど、300枚くらい書くと、手がしびれてくる。
だから、その後、宛名書きをお願いすることがあると、
100枚くらいなら、「よろしく!」
300-400枚なら、「ごめんね」
という形で、依頼の仕方が変わる。
何事もやってみて、自分の中に戻していくことが意外に大事。
いい会社、強い会社というのは、
一番のフロント(アルバイトとか)のクオリティーが高い。
<真のコミュニケーション力>
社会人になったら、真のコミュニケーション力をつけるのが大事。
相手のいうことが分かる。自分のことを伝えられる。
というのは、当然できなくてはいけないが、それでは足りない。
ビジネス界で必要なことは、
「相手が感じていることを感じ取れる」
そういうことが身についてくると、言っている内容の奥底にあることに対して、
コミュニケーションをしていくことができるようになる。
それが「勘がいいな」「ビジネスセンスがいいな」ということにつながる。
<真のコミュニケーション力を磨く>
この力は後天的に身につくもの。
力を磨くためにはできるだけ緊張する相手と対峙すること。
例えば、取引先とやり取りする際に、
年齢の近い担当者とやり取りするのか、役員とやり取りするのかで
全然緊張度が比がう。
・担当者→適当な準備でいいか
・役員→テンションが上がってくる、
これも用意しようか、あれも用意しようか
同じ30分でもしどろもどろになりながら、コミュニケーションに四苦八苦する
この人は僕の提案にどう感じたんだろうかとか、必死に考えていると、
だんだん相手の気持ちが掴み取れるようになる。
→ 上席の人たちとできるだけ仕事できるようになることが大事。
<一定年数のキャリア>
最近は、3年とかで転職する人が増えてきているが
何がしか大きい足跡を残そうと思うのであれば、一定の年数を一つの団体に所属した方がいい。
いくつかの仕事を経験しながら、「あいつはここまで(しっかりと)仕事をするやつだ」と
自分を信頼してくれる人を作っていく。
そいういうサポートしてくれる人の輪ができて初めて大きな仕事をできるようになる。
転職しながら、自分の大きな仕事をやらせてくれる職場を探していくと、
そういうサポートする人が増えないので、なかなかうまくいかない。
一つの職場で10年でもがんばり抜いたほうが、価値のある仕事をできるだろう。
<モチベーションリソース>
リクルートは、組織の活性化を継続して進めている。
さて、皆さんに質問です。
どういうときに、人はエネルギー=やる気が倍加するのか?
→ 各自5項目書いてみましょう
(野間の場合)
・好き・面白い
・相手の笑顔・感謝→ 自分を認められるとき
・上司に褒められる
・自己の達成感
皆さんから、出たのは
・成果を認められるとき
・金銭的な報酬
・感謝される
・よき仲間
・恋愛感情、異性の目
・借金・借りがあると
・周囲の期待(認められるとは違う)
・自分のためより他人のため(利他心)
・尊敬できる上司
・くやしい
・締め切り前・追い込まれ感
・ひらめき(自分だけが発見した)→独自性
・昇進・ポジションが変わった
・結婚(生活)
こういうのが、モチベーションリソース
リクルートではこういうのをテーマに2日間の研修を行う。
出てきたリソースを整理して、さらに、どうやったら、
これらが実現できるかを具体的に突き詰めていく。
そんな、Try and error を繰り返している。
モチベーションリソースを整理すると
「お客様からの感謝」
「センスオブオーナーシップ」=当事者意識(おれがやらないとだめだろう)
「インセンティブ=高い報酬」
「正しい評価」
だそうです。
<仕事の報酬>
仕事の対価として得られるものは何だと考えてますか?
・お金
・ポジション
・能力向上
・自己成長
・次の面白い仕事
これらを報酬と理解できるか?
お金以外が結構大事だったりする。
→ 活性化された組織を作るのに大切
最後に、こちらから、出ていた、質問等に対して、いろいろコメントをいただけました。
<組織の中でやりたいことをやるために>
・一つ一つの仕事をやっていく中で、人と人が信頼しあう関係を築きあげていくことが、大きな事業を行うのに必要。
・一対一コミュニケーションが大事。
複数の人でのコミュニケーションも大事だが、
部下最大1500人いたりもしたわけだが、それでも、数百人規模までは、
個別にコミュニケーションを取るようにしていた。
入社の動機などから分かった上で、やり取りをするように心がけている。
一人一人の従業員と2-3時間掛けてゆっくり話をすることを日々の中に織り込んでおくといい。
<東大の副理事時代の話>
東大は
・4000人先生
・7000人職員
でも、先生と職員は全然違う評価機構。
まるっきり別組織である。
それが大学経営の難しいところ。
独立行政法人化によって何が変わったか、
・民間人が、経営ボードに入れるようになった
・財務の自立
2000億の予算
授業料:160億、7-8%
税金:1000億
(国立大学全体で1兆2000億)
(私学全体で5000億)
東大病院:350億の収入、50億の経営改善実現
・学生自身が当事者であるという形で変わってきている
ドリームネット立ち上げなど
OBを大学に呼び戻す
学生+教員の組織から、学生+教員+OBの組織へ
・個人的には、もっと金を使って、研究を好き勝手に自由にやってもらいたい
どうやったら社会に役立つかなどは、一部の先生が考えればいいのかなと感じている
・大学全般については
大学1、大学2で分けて、
純粋に研究=大学1
社会に密接=大学2
としたらどうだろうかと考えることもある。
・留学生が理系に偏っている
文系=一人で研究
理系=チームで研究
2500人の留学生がいる(日本最大)
→ 是非、交流をしていただきたい
国際化の素材は2500人もいる
大野さんというリクルートの後輩の方が、参加されてました。
<竹原マジック>
教育関係の350人くらいの事業部にいたときに、
・売り上げが落ちていた(大学等の募集予算が減る)
・竹原さんがきただけで、
商品も変わらず
人も変わらない
のに、売上V字回復
・泊り込み合宿を何回かやった
・「もっとこう考えれば、まだ戦えるじゃん」という意識が生まれた。
→ 必要であれば、リクルートからお金を取ってくるという口約束
・これ以外にも「竹原マジック」は数々ある
<大野さんの活動>
2年前にリクルートを退社して、世間的に見て、もうかりそうにない、NPO法人を立ち上げた。
今までの仕事を通して、高校生・大学生・専門学校生と知り合いになれたのがきっかけで
こどもが未来に対して生きる希望を持てるよう取り組んでいる。
☆お仕事探検隊の紹介
会社に入って、働くイメージは?
→ほとんどの人がネガティブ
特に小学校高学年に聞くと顕著である
・疲れている
・大変そう
・ちょっとだけ惨め
・なんの能力もない人がつく仕事
・ドリンク剤を毎日飲む人・・・
そんなイメージを改善する事業。
企業にこどもを連れて行って、仕事を探検してもらうのが目的。
その前段階で、大学生が2週間、仕事探検し、企画をつくり上げるのが特徴。
大きい企業で実施してよかったので、セカンドラウンドとして、小さいベンチャーという括りの会社に派遣することにした。
普通のインターシップよりも、企業側は本気です。
こどもが、「働くこと」「この会社」っていいじゃんという印象を持たせることが責務。
また、大学生が考えた「企画」でそれを実現しなくてはいけないので、大学生にも本気が求められる。
この後も時間ぎりぎりまで、竹原さんを囲み意見交換をしました。
また、次回!