今日は「100万円をつかむための10文字を書く方法」というタイトルで、東京大学法学部4年の藏本淳さんに、宣伝会議賞という広告賞を念頭に、コピーラ
イティングについてお話をいただきました。
最後には、話をもとに実際にコピーを作成するワークショップも行い、盛り上がりました。
最初は、情報はどうやって伝わるのかについてです。自身の新聞編集経験から編み出した、フォーム(表現様式)、メディア(媒体)、チャネル(接点)の三
つに分けて情報伝達をとらえると、メディア戦略は。さらに近年広告業界は、このチャネルに注目しており、自動車のカーナビ、電車のテレビといった生活動線
にあるツールへの関心が高まっています。また常に人のそばにある携帯電話はもとより、今後はDSやPSPも広告戦略ツールになるでしょう。
次に、どのような情報が求められているかについてです。「従来無かった価値を持つ商品の誕生→その価値の向上競争→さらに違った付加価値の提案→イメー
ジ、ストーリー消費」という商品のライフサイクル説をコピーライターの仲畑さんの本で読みました。今求められる広告の多くが、このイメージ広告になってき
ています。その中には、商品による新生活を提案するものに限らず、いじって話題にしてもらう広告、みんなで作る広告などのさまざまなタイプがあります。
いよいよコピーの書き方です。コピーの書き方は「散らかす、選ぶ、磨く」です。とにかくまず商品についていろんな特徴を列挙する。それでコピーを書いて
みる。その時には、商品と人との関係に着目して書くと、いろいろな特徴が出てきます。そして、その中からいいのを選びます。「意味で書いて生理でチェック
する」そうです。感性で好き嫌いを選ぶ以上、感性を豊かにすることが重要です。そして、つなぎ合わせたりして、語尾やリズムをさらに磨いていきます。これ
がステップです。
この他にも、Googleアドワーズの広告のコピーの3行コピーの特徴、「かっこつけようとすると99%失敗する」のはなぜか、など、様々なアプローチでコピ
ーの書き方を紹介していただきました。
その後は、エビスビール、白い恋人、キッコーマンの醤油などを題材に、グループに分かれたコピーを制作。一部は、宣伝会議賞に応募する予定です。