本日はSIFE(http://www.sife.jp/)という学生団体について、SIFE Japan project managerの会田武史さんと、SwedenのSIFEチームがお話しして下さいました。
SIFEでは、学生団体がコンペを行い、その過程で学生団体同士のつながりを深めたり、審査員の社会人から実務的な知識や資金を得るという活動を行っています。
日本ではまだ12チームのみ活動していて、知名度はあまり高くはありません。しかし、世界的に有名な団体で、国連にもコネクションを持っているそうです。「SIFE」と言えば通じてしまうのです。
SIFEのコンテストに参加するには、SIFEの理念に合致する(HP参照)活動をしている学生団体であること、が条件です。
日本でもかなり多くの割合の学生団体が合致しそうです。
先日、三文会でお話し頂いたBAPの活動にも強い興味をお持ちでした。
学生団体は、理念は素晴らしくでも、実務的な知識がないために活動が十分にアウトプットできていないという問題があります。
また、資金面でも苦労がつきまといます。
さらに、学生団体同士の恒常的なつながりがなかなかないため、似たような団体が乱立したり知識の共有がないまま余計な遠回りをしたり、ということにもなりがちです。
SIFEは、そんな学生団体の持つ問題の解決に適したソリューションの一つだと思います。
現在、スウェーデンからSIFEチームが来日しており、彼らの活動のお話も聞きました。
主に紹介されたのは3つの活動で、「モノを売りたいのだけれど販売経路や経営の知識がない学生に、ノウハウを伝授した」「landmineで荒れ果てていくカンボジアの地を、チャリティーTシャツを売ったりして資金を稼ぎ、また現地民に教育を行うことで救った。これは国連とも協力した」「フェアトレードコーヒーを広めた(スウェーデンのコーヒー消費量は世界一)」というものでした。
日本でも親しみのある活動で、自分でもやってみたい、と思わされました。
スウェーデンのSIFEチームの2人は、経済を専攻する学生ですが、2人で協力して起業し、現在会社を運営しているそうです。
SIFEでの出会いが、そのような結果に結びつくことも、SIFEという活動の醍醐味の一つです。
学生は、教科書的な知識、理想、情熱、時間を持っています。しかし、実務的知識とお金がありません。そこを補う相手を見つければ、「大人の会社」ではできない何かができるのかもしれません。
日本では、学生団体というと「サークル活動的で責任がない」「宗教が絡んでいそうで怖い」という偏見がまだあると思います。
しかし、「学生である」というのは社会に切り込んでいくには最強と言っていい切り札だと思います。リスクをとれるうちに、夢を叶えてしまう。そんな生き方もどんどん広まっていくのかもしれません。