(9/27)「球状錯体ー自己集合の可能性ー」

今日は新たな人が二人加わり、8名での開催となりました。
恒例の一分間スピーチでは、ギター弾き語りの魅力や核爆発の際の避難法など、
相変わらず広い楽しい話題で、8人なのに40分ほど過ぎてしまいました。笑

今日の発表は奥村さんの分子シリカゲル。分散するよりも規則正しく集まったほうが安定するという不思議な分子。
法学部生が半分の中、触媒を付着させる素地となるなど、応用が期待される最先端の話に、一同興味深々でした。

(次回も、木曜7:30から行います。参加希望の方はこちらから申込をお願いします)
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①一分間スピーチ
②今週の発表「球状錯体ー自己集合の可能性ー」
③次週の発表「世界で勝負する情報通信技術―トランスコスモスの産学連携教育から―」
④お知らせ

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①一分間スピーチ

白鳥(東大経3年)・・・『農業のしくみ』という本の発表。農薬よりも自然毒のほうが危険だそうです。

野間さん(社会人)・・・「美酒の集い」@池袋アジュールの紹介。50年もののジン。27度のビールなどそこでしか飲めないお酒が味わえる。月1ペースで、会費5,000円。

(new!)入谷(いりたに)さん(東大工M1)・・・サスティナブルキャンパスのプロジェクトの担当の先生の下で研究。世界で一番サスティナブルであるというイェール大もたいしたこと無い。

(new!)村上さん(東大法4年)・・・ギターが趣味。アコースティック。激しい曲が得意。弾いていると魅了される。

清水さん(慶大法3年)・・・核爆発の際の避難法。まずは伏せる。時間が有ればトイレか地下鉄へ避難がベスト。熱線と衝撃波が脅威。NYではマニュアルが市民に配られているらしい。

木村さん(東大法4年)・・・母子殺害事件の裁判の長さ。審議は6年目。刑事法が被告人を保護している(ように見える)のは、マスコミ等の情報と裁判の事実の乖離があるため。

神谷さん(東大法4年)・・・エチオピア学生会議のNPO法人化。法人化しないと大使館が認めてくれない。定款作成が楽しいそう。

②今週の発表「球状錯体ー自己集合の可能性ー」

立体構造の制御された球状錯体をテンプレートとして作る「一分子シリカゲル」という分子についての話でした。
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「シリカゲル」は二酸化ケイ素の別名で、いろんな物質とくっつきやすい性質を持っています。
とりわけ構造が「きれい」(立体構造が制御されているから)であることから、効率よく他の物質を付着させることができます。
球状錯体は比較的新しい研究領域で、応用化が期待されている分野です。

応用された形としては、たとえば光触媒の骨組み。

触媒作用を持つ金属は希少であることから、全てを金属で作ることは非経済的です。
他の物質を骨組みに使い、光や空気が触れる面だけに効率よく金属を配置する必要があります。

そこで登場するのがこの「一分子シリカゲル」。

従来の分子は「きたない」構造であったため、この効率性でないばかりか、
そもそも金属がどう配置されているのか分からないという状況でした。
しかし「一分子シリカゲル」を使えば配置が確認できるため、効率よく並べることができるのです。

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同研究室では、カップ型の分子を作り、その中の空間で世界で始めての分子を生み出したり、球状の分子の中にたんぱく質をいれ、ドラックデリバリー(飲んでから体内の局所でのみ作用する薬品)を開発したりと様々な研究をしているそう。
こうした業績が評価され、21世紀COEプログラムに選出されたというからすごさも納得ですね。
③来週の予告「世界で勝負する情報通信技術」

伊藤さん(工M1)がアメリカの研修報告をしてくれます。
これはトランスコスモスの実施した産学連携教育プログラム。
シアトルやサンフランシスコ、シリコンバレーにあるIT企業の会社見学、社員交流や、大学などの視察を行うそうです。
「世界に通用する先端情報技術に触れる機会を提供し、今後の研究テーマや進路選択に役立ててもらう」(トランスコスモス)
④その他

10月4日(木)にサスティナブルキャンパスの「ステークホルダー会議」があります。
これは以前紹介した「Imagine UT」の関連企画ですね。

みなさんぜひ参加しましょう!

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