12/3【神を葬る――ミケランジェロの死と記念】

次回のテーマは偉大なる芸術家、ミケランジェロの「死」です。

 

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以下、発表者の古川さんによる告知文です。
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みなさん、こんにちは。大学院でイタリア・ルネサンス美術史を研究している古川と申します。今回は、ルネサンスを代表する芸術家ミケランジェロ・ブオナローティをとりあげ、16世紀フィレンツェにおける芸術と芸術家たちのお話をしたいと思います。

巨大な《ダヴィデ像》やシスティーナ礼拝堂の天井画で有名なミケランジェロは、生前から「神のごときミケランジェロ」と謳われ、その後の芸術に多大な影響を及ぼしました。その名声は彼がまだ若いころから非常に高く、当時としては珍しいことに、生前に伝記を書かれるという特別扱いを受けています。

ところで、有名な芸術家はその臨終のさまも語り草になっている場合が多々見受けられます。ルネサンスの芸術家も同様で、フランス王の腕に抱かれて亡くなったレオナルド・ダ・ヴィンチや、女遊びが祟って早世したラファエッロの話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。では、ミケランジェロの場合はどうだったのでしょうか。

そこで、ミケランジェロが亡くなった際に執り行われた葬儀や墓碑の建立を詳しく追ってみようと思います。ローマで亡くなったミケランジェロの葬儀がフィレンツェで行われたのはなぜか? 墓碑を建てるのになぜ11年という長い年月がかかったのか? こうした問いに対する答えを明らかにするにつれて、16世紀フィレンツェにおける芸術の動向や価値観が浮き彫りとなるでしょう。また、ミケランジェロの死が、「美術史」の誕生や、「芸術家」のイメージ形成に一役買うこととなる、重要な契機となったことをお見せできれば幸いです。

【一分間スピーチのテーマ】
歴史上の人物や有名人のお墓に行ってみたことはありますか? なぜその人のお墓に行ってみようと思ったのですか? もし行ったことがなければ、お墓に行ってみたいと思う人は誰ですか?

【発表者プロフィール】
1988年山口県生まれ。
2004年に単身ニュージーランドに渡り、2007年にオークランド・インターナショナル・カレッジを卒業。同年ニューヨーク大学入学、同大学のフィレンツェ校にて一年イタリア美術や文化を学んだ後、ニューヨークキャンパスに移る。
2010年ニューヨーク大学教養学部美術史学科修了。帰国後、京都大学大学院入学。
2013年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。
2013年4月より同大学院博士課程在籍および日本学術振興会特別研究員(DC1)。

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三文会では発表者を募集しています。
興味のある方はsanmon-core@logitoy.jpまでご連絡ください!


参加費(朝食込み):学生 600円、社会人 1200円(朝食抜きの場合は、400円、800円とします)

参加連絡は参加確認フォームからお願いします。※ちなみに毎回このようなお弁当(スープ・コーヒーつき)が出ます。

朝7:40開始、9:00終了(予定)、その後も1時間ほどはフリーに喋っている人も多いです。

会場の最寄り駅は、本郷三丁目(徒歩15分)、東大前(徒歩10分)、春日駅(徒歩15分)です。本郷6-2-9のマンションの2階になります。

会場は、東大正門(赤門ではありません)前、ファミリーマート左隣のビルの2階、「モンテベルデ」という喫茶店です。

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